今回は『商業占い』に向く人、メリットとデメリット等についてのお話です。
ちなみに、私の生徒さんの多くはこの『商業占い』の世界に占い未経験でデビューし、プロとして活動しています。
『商業占い』というのは、いわゆる電話占いサイト、占いの館といった営利性法人が運営する占いサービスのことを指します。
こういった所は売上の規模も大きく、広告もバンバン出していますから、あなたも一度は目にしたことがあるかと思います。
最近では、商業占いの他にも、ココナラ、メルカリ、LINE占い等、個人が占いサービスを提供できるプラットフォームも増えましたね。
SNSで直接鑑定している方も多いですし、Youtubeで大人気の占い師さんも出てきました。
どこかに所属するより、自分で自由にやりたい!という方が多くなったということかも知れませんね。
さて、そんな中で、あえて今回は商業占いについてのお話をするのですが、実は占い師さんのやり方によっては商業占いの方が向いている場合もあります。
メリット、デメリットも含めてざっと挙げますと…
◆商業占いに向いている方◆
・自分で集客をしたくない
・広告を出す費用がない
・お金のやり取りが苦手
・自分でクレーム対応をしたくない
・占い以外のことをやりたくない
・自分が稼がなくても生活が破綻しない
◆メリット◆
・集客は会社がやってくれる
・広告ももちろん会社がやってくれる
・金銭のやり取りは会社やシステムにお任せ
・クレーム対応も会社がやってくれる
・求められるのは占いのスキルだけ
・基本的に鑑定料が未払いになることはない
◆デメリット◆
・人気が出ないとそのまま埋もれる可能性大
・他の占い師と必ず比較される
・サイトやお店のカラーによっては客層が自分と合わないこともある
・ペナルティや罰金についてのルールが厳しい会社もある
・料金が自由に決められない
・鑑定料の全額がもらえるわけではない
・売上を上げるために対策できることが限られている
・個人での活動が制限されるケースが多い
電話占いサイトや対面占いの店舗に所属していれば、集客は会社がやってくれます。
毎月、多額の広告費をかけてサイトやお店にお客様を呼ぶわけですね。
ですが、当然その分鑑定料から結構な割合で会社の取り分を引かれます。
電話占いですと、70%以上が会社の取り分となるケースが多いのではないでしょうか。
ココナラでも40%ほどですから、結構ですよね。
そして、他の所属占い師との兼ね合いから、料金もだいたい似たりよったりの額に設定されます。
一人だけ飛び抜けて高い、なんてことはほとんどありません。
あなたの占術がどれほど特殊でも、料金は他の占い師とほぼ一緒です。
とはいえ、サイトやお店の中で人気になる、固定のリピーターさんが多くなる、といった場合はかなりまとまった収入が期待できます。
毎日決めた時間に待機しているだけで、お客様から電話がかかってくる、来店がある、といった感じです。
SNSやブログ等で毎日必死に投稿して、交流して…といったことは不要です。
また、個人でやっている方にありがちな、「鑑定したのに料金を払ってもらえない」ということもありません。
会社の取り分が多いにしても、月に50万以上稼ぐ方はザラにいるのが商業占いの世界です。
SNSの利用者何千万人の中から見つけてもらって、選ばれて…というよりは、数十~100人の中から選ばれる方が断然ラクではありますよね。
…が、人気がなくなる、リピーターさんが離れてしまう、という状況になると一気に収入は減ってしまいます。
占い師が直接お客様に連絡を取って営業する、なんていうことは基本的にNGですし、会社にお願いしたところでランキング上位に上げてもらえるわけでもありません。
人気がなくなればサイトでも下の方に追いやられ、お客様に見てもらうことすら難しくなる…なんていう現実もあるのです。
売上を上げるために頑張ろうにもやりようがない、という状況に陥ってしまうわけです。
ですので、どこかに所属する場合には目立つところに表示されているうちに、どれだけリピーターさんを増やせるか、ランキングを維持できるか、という努力が必要になります。
ただ、人気NO.1になる必要はなくて、一定の支持を得て浮き沈みなくコンスタントに収益がある方もたくさんいます。
それでも占術のスキルアップや、お客様のニーズを常に考える努力は必要ですけどね。
人気の有無に関わらず、どんな占い師でもある程度収入の上下はある、と思っておく方が無難です。
良い言い方ではないですが、人気が出て収入も上がって、調子に乗ってその後ガタガタと崩れてフェードアウト…という占い師さんも数えきれないほど見てきました。
だいたいは上がった収入に合わせて、生活レベルを上げすぎてしまった結果です。
ですから、できることなら共働き等で自分が稼げなくても生活はできる、他に最低限の安定した収入を確保している、という状況で始めるのがオススメです。
自分で頑張ってもどうにもならない、というリスクがある以上はきちんと押さえておきたいポイントです。
ただ、それがある上でやるなら、うまく行けばバイトの掛け持ちなんかとは比べ物にならない額の収入が見込めますからね。
占いの収入で自分の趣味を心おきなく満喫している占い師さんもたくさんいらっしゃいます。
占い師は自由なイメージがあると思いますが、所属占い師になると少々変わってきます。
待機スケジュール、予約のドタキャン、ドタ変は基本的にNGのところが多いと思ってください。
お店によっては罰金や契約解除になってしまうケースもあります。
もしあなたのお子さんやご家族に急なトラブルがあっても、ドタキャン等はペナルティとなる場合があります。
もちろん、そこのルールによりますけどね。
他にも、お客様と仲良くなってうっかりLINEやメールを交換してしまってペナルティになる、店外でお茶をする、お食事に行ってペナルティになる、というケースも。
契約書にしっかり目を通さず、痛い目を見る方も少なからずいますのでご注意を。
さて、ここまでで商業占いに向いている方、メリット、デメリットについてお伝えしました。
最後に、商業占いで活躍したい!という方のために、面接(模擬面接)でチェックされるポイントと対策をお伝えしたいと思います。
電話占いサイトと、対面のお店では若干違いますが、ほぼ変わりません。
・聞き苦しい喋り方をしていないか?
・最低限のマナーは守れているか?
・礼儀をわきまえた話し方ができているか?
・占具をスマートに扱えているか?
・お客様の話を遮らずに聴き、的確に理解しているか?
・お客様を否定しているように聞こえる話し方をしていないか?
・お客様が聴きたい言葉がわかっているか?
・主観でなく、占いに基づいていると感じる話し方か?
・共感を示す相槌や言葉を入れているか?
・感情的にならず、お客様の感情を受け止められるか?
・占いの結果をきちんと伝えているか?
・身だしなみや服装に問題はないか?
・人当たりが悪く感じられないか?
さて、お気づきかと思いますが「当たっている」という項目はありません。
まれにそういうお店もあるかも知れませんが、まずありません。
なぜなら、『当たる』はほとんどお客様の主観だからです。
お店の側もそれはわかっていますので、問われないんですね。
それ以上に『お客様への対応』を見ます。
お店の大切なお客様に失礼がないか、満足していただけるか、お店の質を下げないか…
そういう部分なんです。
かつて、私も占い店舗で面接を担当していましたが、やはり見させていただくのはそういう部分です。
どれだけ当たっても、経験があっても、品のない話し方だったり、偉そうに上から物を言う、清潔感に欠ける、お店のイメージとかけ離れている…という方は不採用とさせていただきました。
人として…があんまりな方は人気も長続きしませんし、リピーターさんもつかない、下手をすると大クレームに発展する、トラブルを頻発するという結果を招くことが多いんですね。
占い師は当たりさえすれば人格が破綻していても許される、というのは遠い昔のお話。
今では多くの方に認知され、市民権を得ているサービスになりましたからね。
それも当然の流れかと思います。
そうそう、先程挙げたポイントに加えてもう一つ、高評価につながる『オーラのある話し方、佇まい』というのもあったりするんですが、これは『超越リーディング』の一環として、また次回にでもお伝えできればと思います。
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