前回のマンダラート瞑想、やってみましたか?
ただタロットの解説書を一生懸命暗記しようとするよりも、かなり頭にはいったのではないでしょうか。
私が『暗記ゼッタイ反対派』だということは、もうご存知のことと思います。
大人に暗記は難しい、という理由からなのですが…
実はもう一つ、公の場ではゼッタイに明かさない理由があります。
それは『言葉に力がなくなる』からです。
私達占い師にとって、言葉は唯一の武器です。
刀のように研ぎ澄まし、針のように尖らせておかなければなりません。
なぜか?
『相手の心に刺さらない』から。
タロット占い師はタロットからのメッセージを伝えますが、
暗記したキーワードには残念ながら『力がありません』。
誰かからの借り物にすぎないからです。
「同じ言葉なんていくらでもあるじゃないか」
そう思われるかも知れません。
では、お聞きします。
お母さんや彼女が作ってくれたカレーと、買ってきて温めただけのカレー。
どちらに愛を感じますか?
おそらく、あなたのために作ってくれたほうではないでしょうか。
『同じカレー』なのに。
作り方も、材料も、正直大差はないでしょう。
なのに、あなたは誰かが作ったカレーには愛を感じられない。
なぜでしょうか。
あなたのために作られたカレーは唯一無二です。
オンリーワンです。
対して、買ってきたカレーは?
いつでも食べられる、いつ食べても、誰が温めても同じ味。
あなたのために作られたカレーには、『あなた』という人の好みが微妙に反映されていたりします。
なぜそれができるのかと言えば、作る人があなたの好みに対する『アンサー(答え)』を持っているからです。
買ってきたものにそれはありませんよね。
タロットのキーワードにも同じことが言えます。
・自らカードと向き合い、導き出されたキーワードで語る。
・誰かが導き出したキーワードを、ただ暗記して出す。
自ら導き出したキーワードはあなただけの『アンサー』ですが、ただ暗記しただけのキーワードはあなたのアンサーでもなんでもありません。
人は『アンサー』を持つ人の影響下に置かれます。
これはサル山の本能から引き継いだ脳の仕組み上、どうしようもないことです。
より多く、深く、高いアンサーを持つ人に、人はどうしても動かされてしまうのです。
つまり、『アンサー』となったキーワードは心に刺さる。
1枚1枚のカードにアンサーを持つあなたの言葉は刺さる、ということです。
そうでない場合、あなたの方が相談者の影響下に入ってしまうことさえ起こります。
それは、相談者の悩みや思い込みに、あなたが取り込まれることを意味するのです。
あなたがそうなってしまったら、相談者の未来を良い方向に向けてあげるのはほぼ不可能になるでしょう。
さらには「素人っぽい」「大したことない」「ネットの無料占いの方がまし」のレッテルを貼られてしまうことも。
たくさん勉強しているのに、どこか素人っぽさが抜けない。
言っていることは悪くないのに、なぜか刺さらない。
知識は多そうなのに、いまいち伝わってこない。
これらはすべて『アンサー』によるものです。
いつまでも師匠を超えられず、誰かのフォロワーに甘んじている人は少なくありません。
守破離、なんて言いますが、師匠の言葉を暗記するだけの勉強は『守』になりません。
師匠はどうやってそれを導き出したのか?考えながらやって、ようやく『守』です。
マンダラート瞑想を始め、私がお伝えするメソッドはあなたが影響力を持ち、確実に心に届く言霊を使いこなすためのもの。
相談者の痛み、苦しみを解き、未来へ進む勇気を蘇らせる、いつの時代も必要とされる占い師になるために、着実に日々の学びを積み重ねて行ってくださいね。
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