今回は前回の記事で触れた『オーラのある話し方、佇まい』についてです。
超越リーディングにおいて、これはかなり重要な部分でもあります。
あなたは『オーラ』はどうやったら出せると思いますか?
生まれつきでしょうか?
特殊な能力によるものでしょうか?
常人とは違う経験でしょうか?
実は、オーラは誰にでも出せるものだったりします。
特別な経験や才能がなくても、です。
『オーラ=本質との距離』だからです。
本質との距離、とはあるものに対する理解がどの程度本質的なのか、ということになります。
その道ン十年、という人がオーラを放つのはその道の本質に極めて近づいているからです。
注意していただきたいのは『理解』であって、『知っている』ではないということ。
匠の言う「◯◯はシンプルなんだよ」と、素人が言う「◯◯はシンプルなんだぜ」は全く別物であるということです。
私達占い師が、オーラをまとうために理解すべきことは何だと思いますか?
占術ですか?
スピリチュアルですか?
いいえ。
占い師がオーラまとうために理解すべきは『人間』です。
残酷なまでに人間の本質に迫った時、あなたは常人ではないオーラをまとうことになります。
何万人も鑑定しているとか、人生の酸いも甘いも味わったとか、地獄を見たとか、そういう人達がオーラをまとうのは、人間の本質に嫌でも肉薄してしまったからなんですね。
残酷なまでに、と申し上げましたが安心してください。
人間を嫌な目で見てしまうとか、汚れた存在に感じるとか、そんな風にはなりません。
むしろ、優しくもなれれば、他人に腹が立たなくもなります。
何より、自分という人間をきちんと理解できるようになります。
自分が理解できると、心が非常に安定します。
心が安定すると、行動もブレにくくなり、結果として色々なことが上手く行きやすくなります。
かく言う私も、昔はいわゆる『占術バカ』で、どれだけ占いが上手くなってもオーラなど1ミリもない、素人臭さが抜けない占い師でした。
そんな私を尻目に、歴も浅い、語彙力もない、ライトな感じの占い師たちがどんどん人気を勝ち取っていく。
私は躍起になって、凄そうに見せる努力をしたものです。
今思えば「そりゃそうだ」なんですけどね。
しかしながら、当時の私は心理学も勉強していましたし、カウンセリングの資格だって持っていましたが、彼らはそんなこともなさそうでした。
一体彼らは『人間』について、どんな理解をしていたのか…皆目見当もつきません。
何より、「私の方が圧倒的に学んでいるはずだ」という自負がありましたので、なおさらわかりませんでした。
彼らだけが知っていた『人間の本質』、なんだと思いますか?
なんと…『恐れ』でした。
彼らは人間なら絶対に持っている『恐れ』とそこから生じる『欲望』にフォーカスしていました。
そんな根源レベルで人間を見ている占い師たちに、性善性悪説だ、2言論だ、ワンネスだと騒いでいた私が敵うはずもありませんでした。
根源であるがゆえに、彼らは相談者に対して圧倒的なオーラを放っていたのでした。
が、その秘密がわかれば何ということはありません。
当然、私も人間の恐れについて学びました。
人間が根源的に持っている恐れが理解できると、人間の行動が手に取るように理解できるようになりました。
それとともに、私の言葉が持つ力は飛躍的に向上しました。
私の倍近い人生経験を持つ人ですら、私を尊敬し、慕ってくださるようになりました。
正直、自分が一番驚いていました。
年上の方といえば、私を見るなり『軽薄で無知』のレッテルを貼って、上からものを言う人たちでしかありませんでした。
私の話など聞いてもらえたことがありません。
年下からも、同年代からも、ずっと下に見られ続けていた私が、いつの間にか「普通とは違う、何かを知っている人」になっていたのです。
これをオーラと言わずして、何というでしょうか。
今日からあなたが学ぶべきことは、『人間』です。
人間の持つ恐れ、そこから生じる欲望、欲望から生じる行動、心理、感情…
これらを徹底的に理解してください。
欲望のない人は存在しません。
占いに来る人も、当然何らかの欲望を持っています。
そこにフォーカスすることで、ようやくその人に届く言葉がわかるのです。
そうでない限りは、ただのまぐれ当たりだと思ってください。
心に届いた言葉はその人の心に変化をもたらします。
それはいつか、その人の運命を変えるような変化にもなるでしょう。
ですから、くれぐれも悪用は厳禁です。
凍りついた心を溶かし、恐怖に閉ざした眼を開き、絶望にすくんだ足に力を与えること。
これが占いでもたらすことのできる『癒やし』です。
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