占い師の話術やスキルを身につけるなら

突然ですが、素人占い師とプロ占い師を分けるものは何だと思いますか？

私はＸ（旧twitter）を運用していまして、たくさんの占い師さん、占い師志望の方をフォローさせていただいています。

そして、そのうちの多くの方がいわゆる『ワンデー占い』や『スピリチュアルメッセージ』『イイコト』を投稿されているようです。

おそらく、インスタでも同様の光景が見られるかと思います。

あなたは『その先の答え』を持っているか？

皆さん、とても素敵なメッセージを投稿してくださっていて、ホッとする、気持ちが軽くなる、大変に素晴らしいことです。

実際、あなたがそのようなポストをしているなら、それで『いいね』や「ありがとうございます！」「いいことを聞きました！」なんて反応をいただけているのではないでしょうか。

…が。

もし、その先の質問が来たら答えられますか？

イイコトの先とは

例えば…

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あなたのポスト
『あなたは愛されているよ♡大丈夫！　自分を愛する人が愛されるんだよ♡』

相談者さん
「ありがとうございます！自分を愛します♡（いいね）　…でも、私自分を一生懸命愛してるんですけど、彼は全然私に振り向いてくれません。LINEを送っても返事をくれないし、どうしたらいいですか？」
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どうでしょうか。

この質問に答えられますか？

この相談者さんの真意は？

そうです。

ここなんです。

イイコト、のその先の答えを持っているか、です。

抽象的ではなく、具体的に。

ここが素人とプロを分ける境界線です。

抽象的な言葉ばかりでは納得してもらえない

人間の悩みは他人、お金、健康、に尽きると言いますが、例えばお金の悩みについて。

『お金は天下の周り者』なんて言いますね。

耳触りは良いですけどこれは抽象的です。

「で、どうやったら自分のところに周ってくるの？」が本当に聞きたいこと。

そこで「お金を嫌わないことですよ☆」なんて抽象的な回答では相談者さんは満足できないわけです。

お金を払ってでも占いに来る相談者さんの悩みは切実なんです。

では、どうやって回答しましょうね？

「一生懸命働きましょう！」って言いますか？

「金運を上げましょう！」って言いますか？

「このツボを買えば…」って、それは霊感商法ですね（笑）

いずれにしても、このレベルの回答では相談者さんの苦痛を和らげることは不可能です。

金運なんてあるのかないのかイマイチわかりませんし、ツボは論外。

それに、めちゃくちゃ働けばお金が手に入るのはわかっていますからね。

でも、それができない、あるいはしたくない、けれどお金は欲しい、とにかく貧しさや欠乏から脱したいという苦しみを解消したくて相談に来ているのです。

無理が通れば道理が引っ込む、を承知でなんとかしてくれ！という叫びなのです。

お金を払う価値のない鑑定とは

この際、ハッキリ申し上げておきましょう。

【抽象的なメッセージと正論にはお金を支払うだけの価値がございません】

残念ながら、現代は抽象的なメッセージが無料で溢れすぎて、その価値はゼロに等しいのです。

正論は別名『身も蓋もない普遍的共通認識』ですから、当然金銭的な価値はありません。

（まあ、それでも有名人や、教祖的な人が言えば価値を持つこともありますけれど）

とっても正直に申し上げてしまうと、無料で抽象的なメッセージをばら撒いて、食いついてきた人にサービスを勧める、という手法が占いビジネス業界では一般化しているのです。

昔はそれでもスピリチュアルなメッセージは珍しかったのでお金になりました。

今はそこかしこに溢れていますから、みんなタダで聞けて当然だと思っています。

あなたの渾身のスピリチュアルメッセージも、『タダだから好意的に受け取ってもらえる』のです。

つまり、抽象的なメッセージでしか答えられないようではお仕事にならない、プロにはなれないということです。

いいね！はもらえるけど…

私も実験的にＸで抽象的なメッセージを投稿してみましたが、確かにいいね、リプライはいただけます。

インプレッション数も増えます。

ちょっとうれしいですよね。

「この感じで、結構行けるんじゃない？」って思えますよね。

ですが、私は正直「まあ、これくらいのことは誰でも言えるしな…」って思いながら書いていました。

うまい言い回しもありますけれど、程度の差です。

この程度のメッセージで誰かの苦痛が癒せるなんて、１ミリも思っていません。

感覚的には、美容室でやってくれるマッサージと同じ扱いです。

あれで肩こりが解消するなんて、思いませんよね？気持ちいいですけど。

どこまで言っても、そういったメッセージに反応してくださった人をどこへ誘導しようか、という入り口扱いなんです。

ですから、もしあなたがイイコトの先の回答を持っていなければ、そこから実鑑定に繋がっても相談者さんをガッカリさせるだけに終わってしまうかも知れません。

質問の先を想定せよ！

正直すぎて申し訳ありません…でも、わざわざこの記事を読んでくださっているあなたには適当なことをお伝えしたくないのです。

「じゃあ、どうしたらいいの？」ですよね。

はい、もちろんお答えします。

「イイコトの先の答えをもってください！」です。

まあ、これが答えにならないことくらい、わかっていますけど（笑）

真面目にお答えしますと、「その先の質問を想定してください」です。

「自分を愛せる人が愛されるよ」→「それでも愛されないのはなぜ？」
「自分を一番大切にしようね」→「自分を優先できない状況なんですが」
「嫌な人からは離れていいんだよ」→「簡単に離れられないのですが」

その先の質問こそが実際の鑑定で聞かれることです。

そして、その答えを持っているかどうかで、あなたの影響力が決まります。

前回お話しした『オーラ』ですね。

自分の発信するメッセージの先の質問を想定して、苦しい心が本当に軽くなるアンサーを出してみましょう。

あなたのメッセージの持つ力が、ガラッと変わりますよ。