私達は仕事柄、話を聴くのには慣れているものですが…
自慢話は気持ちのいいものではないですよね。
自慢話をするオジサンを前に
「はいはい、わかったから、しゅごいでしゅねー」
みたいに思っていませんか?(笑)
でも、ちょっと待ってください。
自慢話の中には、その人の心理や欲求、隠れた弱点が見え隠れしてるとしたら?
自慢話って、その人の心を深く理解するのに、実はすごくいいチャンスなんですよね。
自慢する人って、往々にして、認められたい、価値を感じたいっていう深い願いがあるんです。
自信満々に見える人が、実はすごく不安やコンプレックスを持ってること、あるあるですよね。
彼らは、自慢することで、なんとか自分を安心させようとしてるということ。
中でもわかりやすく満たされてない人がやるのは、肩書自慢。
満たされている人って、肩書の話なんてしないんですよね。
呑み友達にも何人かいるんですが、何かの拍子で何気なく肩書を教えてくれて「え、◯◯さんそんなにエラい人だったの!?見えねぇ~」って感じです。
失礼な奴ですね、私(笑)
同じく知人で、やたらと「大手企業の花形部署にいるんです」っていう話をする方がいて。
仕事の話なんか聞いてないけど、なんでその話をするんだろう?って思ってましたが。
よく話を聞いていると色々と不満がある感じで、なるほどお世辞にも満たされているとは言えませんでした。
自分のプライドを保つために、その話をされていたんですね。
私も昔は結構な肩書がついていたことがありますけど、何のことはない零細企業の社畜でした。
肩書だけは一流企業ばり、ってやつです。絶対言えない(笑)
さて。
自慢話は、その人の心理や欲求を映し出す鏡みたいなもの。
自慢話をする人は、自分の欲求や願い、コンプレックスを、無意識のうちに表しているんですね。
ですから、その人の本当の心理を読み解くことができるわけです。
自慢話には往々にして承認欲求のカタマリですが「私は大したことない、認められてない」って叫んでるようなものですからね。
自慢話が始まったら、「そらきた!」ってワクワクしながら聴いてください。
その人の心の奥まで理解するチャンスなんですから。
私が自慢話を聴く時、心の中では相手の目の奥をガン見してますよ(笑)
自慢話から見えるのは、
・孤独
・承認欲求
・理解を求める
・自信のなさ
・自己価値の低さ
などですかね。
自慢に聴こえない自慢には、さらにディープな情報が含まれています。
自慢は相手が話したくなるように相槌を打って引き出すのがポイント。
基本的に自慢は気持ちのいいものですから、いくらでも喋ってくれます。
…って、なんか私ヤなやつっぽいですね(笑)
でも、それをするのだって『相手を理解するため』です。
何を恐れているのか、何を欲しがっているのか、何が不安なのか。
恐れや不安が理解できたら、どんな言葉をかけてあげたら元気になれるのか?が見えてきます。
人の心を動かす言葉って、この深い理解から生まれるんです。
もし次に自慢話に出くわしたら、その言葉の裏に隠れた感情に耳を傾けてみてくださいね。
そこには、あなたが知りたい相手の本質が隠れてるかも知れませんよ。
そして、相手に対する理解の言葉をかけてみてください。
それが、相手の心を動かすきっかけになるはずですから。
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