『占い師は占術によって導き出された結果をそのまま伝えるもの』
そのように思っていませんか?
相談内容や、相手によって、伝え方を変えることは間違いである、と。
ならばお聞きします。
導き出された結果をそのまま伝えるとして、本当にそこにはあなたの意志や思いが1ミリも介入していないのでしょうか?
それは『絶対にあり得ません』。
どんなにフラットに、出たままを、と思っても占い師の意識が作用しないことはないのです。
言い方を変えれば、占い師の先入観やメンタルの状態が少なからずリーディングに影響を与えてしまうということなのです。
人間は誰しも個々人の主観を通してしか物事を認識することができませんし、それは人間である以上仕方のないことです。
もし、完全にフラットな答えを出すならば「わからない」「自分で決めるより他ない」に行き着いてしまうのではないでしょうか。
また、あってはならないことですが、占い師が相談者さんにネガティブな感情を抱いてしまったなら、リーディングもその影響を受けます。
キーワードのチョイスや解釈はネガティブ方向に流れやすくなるでしょう。
はたまた、占い師が病気や体調不良であったなら…やはりその影響を受けてポジティブな方向には流れにくくなるでしょう。
逆もまたしかりです。
占術によって導き出される結果そのものはいつもニュートラルです。
しかし、それを基にした占い師の解釈はニュートラルではありません。
なぜなら、一通りの答えにしかならない占術など存在しないからです。
占い師は、常に何通りもの結果から導き出される、何通りもの解釈の中から選択しているのです。
その選択に、ニュートラルなどありません。
必ずどこかに傾いた選択をしています。
その傾き加減は、他でもない占い師によるものなのです。
先程もお伝えした通り、人間である以上傾きは必然です。
つまり、占い結果をそのまま伝える、ということ自体がそもそも不可能なことだということです。
では、占い師は何を考えてリーディングをするべきなのでしょうか?
それは、占い師それぞれの主義や主張にそって行うしかないでしょう。
・相談者の人間的成長を重視する
・不自然でない解釈を重視する
・厳格なルールによる解釈を重視する
・エンタメ的な楽しさを重視する
・インスピレーションを重視する
…等
どれが正しいということはありません。
自分が占い師として、何を重視しているかの違いだけです。
そして、何を重視している占い師を選ぶのか、それは相談者さん次第です。
私が重視するのは、何度もお伝えしているように『痛みや苦痛が和らぎ、未来へ歩き出す元気を取り戻せること』です。
私達占い師のもとへ相談に訪れる相談者の方々が、真に求めているものは何か?
長年それを問い続け、たどり着いた私なりの確信でもあります。
あなたは何を重視しますか?
これが定まると、鑑定スタイルにもブレはなくなりますよ。
(もちろん、ウケの良い悪いはありますけれど…)
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