こんな言葉を知っていますか？
『億万長者は、占星術を信じない。
しかし、大富豪は、活用する。』
「よっしゃああ！
占星術を使って大富豪じゃー！！」
と、思ったあなた。
少し落ち着いてください（笑）
そういうことではないんです。
巷で見かける
『中国の華僑が使う◯◯占術』
『大富豪が密かに使う◯◯占い』
みたいな売り文句にに引っかかっちゃ
ダメですよ。
大富豪が使っているものを使っても、
大富豪にはなれませんよ。
大富豪がiPhoneを使ってるからって
iPhoneを使っても大富豪には
なれないでしょう？
占いを使えば大富豪になれる
ということではなくて、
億万長者までなら思考で
なんとかなるということです。
事実、億り人や億万長者は
頭のいい人が多くないですか？
彼らが占いやスピリチュアルに
頼っているなんてお話は
聞いたことがありません。
せいぜい、お子さんの名前を
姓名判断で見るくらいでしょうか。
他には会社の移転先の方角ですとか
日取りを見るくらい。
商売、経営、運営…
験担ぎはしても、判断を占いに頼る
なんてことはしないでしょう。
今は様々な事象がデータ化される
時代になりました。
データを使い理知をもってすれば、
おおよそのことは解決できるもの。
そこに占いやスピリチュアルの入る
余地はほとんどありません。
私は占いサービスを提供する会社で
経営、運営に携わっていましたが、
データや知識、情報を駆使しても
占いを使うことはありませんでした。
占いより思考の方が信頼できる場面で
占いを使う意味はありませんよね。
だいたいのことは考えればわかる、
なんとかなってしまうものです。
ですが、億万長者を超えた世界は
思考が及ばない世界になってきます。
私達には想像もつかないような、
とんでもない世界は確かにあります。
頭のいい人も、様々なデータも
全てが揃っているけれど、
その先に起こる計算できない未来。
何が功を奏するか、思考のまったく
及ばない世界。
目に見えないものにも目を向けないと
足をすくわれそうな世界。
そこでようやく占いやスピリチュアルの出番となるわけですね。
トイレの蓋を閉めるかどうか。
リビングに観葉植物を置くかどうか。
毎月神社に参拝するかどうか。
ボイドタイムを気にするか。
命式上の相性を気にするか。
凶方位は絶対避けるかどうか。
ちょっとしたことが、成功を分ける
量子物理学的な世界の中で生きている
人たちだからガチ占術やスピが必要
になるということなんです。
プロとアマチュア、みたいなものだと
思ってください。
プロ野球選手はバットの素材や重さを
気にするかも知れませんが、
草野球選手でそこまで気にする必要は
ありませんよね。
むしろ上達したければ練習をするべき
でしょう。
仮に道具を変えて良い結果が出ても、
偶然の域を出ることは稀でしょうね。
ですから、占いを使って私達が
大富豪になれるなんてことは、
残念ながらありません。
本当に大富豪になりたければ、
商売や金融を学んだ方が確実です。
占いやスピリチュアルの真価が発揮
されるのが、私達とはかけ離れた
世界の話だなんて、ちょっとガッカリ
ですけれど…
そこはそれ、役立つように使って
こその術や知識ですから。
私達は鑑定に使って行くということで
学んで参りましょう。
さて、今日はなんで大富豪と占星術の
お話をしたかと言いますと。
別にあなたをガッカリさせたくて
お話したわけではありません。
私達、市井の占い師に求められている
ものは何か？ということです。
鑑定をしたことがある人はわかると
思いますが、占いに興味がない人と
本気で相談する人では『占い』の
意味が違いませんか？
興味がない人の『占いに頼る』と、
本気で相談する人の『占いに頼る』は
全然違いますよね。
ひとくちに『占いに頼る』と言っても
興味がない人は
『占いで行動を決める』と考えます。
本気で相談に来る人は
『占い師のOKを貰いに来る』
ではないでしょうか。
興味がない人が眉をひそめる
「占いなんかに頼って…」というのは
『日が悪いから旅行はやめる』
『方角が悪いから外出しない』
こんなことを言っているのでしょう。
ですが、有料占い…特に電話占いでは
お客様も『占いなんて気休め』だと
わかっている方が圧倒的に多いです。
本気で占いが人生を変えてくれるなんて思ってもいません。
開運グッズも期待半分、本気で購入
する方はごく稀です。
ですから運勢なんてオマケ程度にしか
聞かれません。
「じゃあ、何しに来てるの？」と
思われますよね。
高額な料金を支払う占いユーザーが
求めているのは…
『可能性』
です。
『希望を持っていいか』
いえ、もっと言えば
『希望を与えてほしい』
ということなんです。
「そんなバカな」
「占い結果を聞きたくて来てるはず」
「未来を聞いて行動するためでは」
だとしたら、ですよ？
「占い師に怖いことを言われた」
「占いの結果が絶望しかなかった」
「占い師に言われたことがトラウマ」
なんて悪い口コミが書かれるはず
ないんですよ。
怖いことを言われようが、
絶望的な未来だろうが、
最悪な結果を聞かされようが、
「ならば気をつけよう」
「あきらめよう」
「そういうものなんだ」
となるはずじゃないでしょうか？
占い師さんだって、それなりの
アドバイスはしているはずですし。
違うんです。
私達のところにくる相談というのは。
占いのようで占いではないんです。
これを知らないと、お客様のニーズを
完全に無視した鑑定になります。
お客様は占いをしてもらいたいのでは
ありません。
AIでも書けそうな、薄っすい鑑定を
してほしいのでもありません。
『占い』というフィルターを通して
可能性を教えてほしいのです。
可能性を捨てたくない、
たとえ可能性が１％でも追いたい
という気持ちで相談に来ています。
人にとって一番苦しいのは
可能性がないと思うことですからね。
ですが、どこの馬の骨だかわからない
人間の言う可能性なんて信用できない
という心理もあります。
そこで『占い』というフィルター
なんですね。
・ウィンザー効果
・権威性
・認知バイアス
これらが全て、とは言いませんが
占いには人の心を動かす要素を多く
持っています。
『信用』を呼び起こす要素を持って
いるのだということです。
占いの本質は、太古の昔から
積み上げてきた信用です。
非科学的だ、インチキだと言われても
ずっと残り続けるのは信用ゆえです。
「◯◯事件を言い当てた」
「占いで合戦に勝利した」
「◯◯王も占い師を雇っていた」
「占いで難を逃れた」
当たった、という事実の蓄積。
100%外れてた訳では無い、がミソです。
「もしかしたら当たるのかも…」
となりますよね（笑）
それが占いの持つ信用。
『占い』そのものが積み上げた信用。
その信用を占い師は使えるのです。
一回も当てたことがない占い師でも、
占い師と言うだけで相談されますよね？
それは、占いそのものが持つ信用ゆえ。
普通なら相談されませんよ。
お客様は占って欲しいのではなく、
占いの持っている『信用』を通して
可能性を教えてほしいと言っている
ということです。
それを、私は鑑定と定義しています。
占術のセオリーにしたがって結果を
提示するのが『占い』。
占い、占術の信用を使って可能性を
提示するのが『鑑定』。
私達がやるべきは、もちろん鑑定。
「可能性がなくても提示しろと？」
いいえ。
それはただの思い込みです。
可能性は決してゼロにはなりません。
可能性がゼロだと証明できる人は
森羅万象を把握している人だけです。
そんな人はどこにもいません。
ブッダでも不可能でしょう。
それをするのは傲慢なのだと
理解してください。
良い結果に繋がる可能性が低そう
だからやめよう、というのは本人が
決めるべきことです。
私達がやめさせるのは違います。
何より、人にとって可能性が失われる
ことは死ぬより辛いことなのだと
理解してください。
可能性を追うことでしか理解できない
ことがあります。
可能性を追うことでしか気づけない
こともあります。
可能性を追わなくなった時に
人は老い、死へと向かって行きます。
ですが、
可能性を追い続ける人は、いつまでも
成長し、若々しいですよね。
人の可能性は命と同義です。
それを占い師が奪ってはいけません。
さて。
大富豪の占術から、ずいぶんと
遠ざかってしまいました。（笑）
「占いじゃ大富豪にはなれないか…」
と思ったあなた。
そうでもないかも知れませんよ。
『心の富』は笑顔にできた人の数、と
私は思っています。
たくさんのお客様を笑顔にできる
私達の占いでも、『心の大富豪』に
なるには十分かと思います。
大富豪にはなれずとも、小金持ち
くらいにはなれると思いますし。（笑）
お後がよろしいようで。
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