ずっと入手先を探していたカードのひとつ。
【オラクル・ベリーヌ】がようやく私の手元にやってまいりました~(人´∀`).☆.。.:*・゚
タロットの歴史を調べている時に偶然知って、それ以来探しまわっていたのですが…
どこもかしこも売り切れ…
海外から取り寄せるしかないかな~、と思っていたら。
意外な所にありました(^_^;)
パッケージはこんな感じで、ちょっと高級感
(お値段も高級感漂ってましたけど(笑))
ちなみに、このカードを作ったのはエドモン・ビロードというマギ。
※マギ=占い師、魔術師という意味があるらしいです。
エドモンのカードは他にもグランタロー・ベリーヌとして復刻されたものがあります。
こちらはオラクルカードではなくて、タロットカードですね。
ただ、国内ではほとんど売ってません…(そのうち手に入れると思いますけど(笑))
この、オラクル・ベリーヌはフランスではあのルノルマンカードと同じくらい有名なんだとか。
確かに、調べてみるとフランスではやたらとオラクル・ベリーヌを使う人が居ました。
フランスで、ルノルマンカードと共に古典的オラクルカードとして大変有名なカード。ヴィクトルユゴーの亡命やアレクサンドル・デュマの文学的成功を予言した、パリの大変有名なマギ、エドモン・ビロード((チャールズアーネストBillaudot 1829~1881))が1845年頃考案、デザインしたカードを、1950年代のパリの著名な占い師、ベリーヌ(Belline)が再発見、解説したカード。フランスのカードメーカー グリモウにより復刻された。
オラクル・ベリーヌで占えるこんなサイトも…(フランス語読める人は見てみてくださいね)
エドモン・ビロードってどんな人だったのだろう…
と思い、調べてみると「いかにも」な人が出てきました(^_^;)
それっぽいですね…
私もこれくらい威厳を漂わせた方がいいのでしょうか(笑)
興味深いのは、このエドモン氏がルノルマン夫人の弟子だったという話もあるとのこと。
真偽の程は確かではないですが…
さて、今回はオラクル・ベリーヌのご紹介をしたいと思いますので、ようやく本題に(笑)
▼パッケージはこんな感じ。
革風の箱に入ってます。
今まで買ったカードの中で一番高級っぽい(笑)
▼中身はこんな感じです。
赤いのは説明書。
箱にジャストなサイズで出すのに一苦労…。
あまりにもジャストサイズだったのでそういうデザインかとw
もう少し小さめにした方がいいですよ(^_^;)
▼カードはこんな感じ。
角丸でもなく、切りっぱなしの厚紙っぽいです。
最近のカードを使っている方にはややチープさを感じさせるかも知れませんね。
でも、私はこんな素朴な感じもアンティークならではだと思えて好きです(*´﹃`*)
▼カードの裏面。
星があしらわれています。
このカード自体が占星術の要素が強いカードですので、その影響でしょうか。
▼ルーンでいうブランクのようなカードも。
まだ実占で使っていないので、どのような意味があるのかはわかりません。
▼決して上手とは言えない絵柄ですが、それもまたイイ…
近年の写実的で上手な絵柄は、どうしても絵のイメージから抜けきれない部分があって、私はちょっと苦手ではあります。
抽象的であってこそのタロットだと思っているフシもありますので、このオラクル・ベリーヌは私的に合格点であります!
あんまり絵を酷評していると、エドモン氏に祟られそうですが(笑)
占い師なんだから、絵なんか上手じゃなくていいじゃん、って思います。
ちなみに、このオラクル・ベリーヌは復刻版だそうで、復刻してくれた方はパリの有名な占い師だったというベリーヌ氏。
パリジャンな占い師さん。
パリってだけで何かカッコイイ感じ(笑)
愛知の片隅で生きる私は憧れますw
まだ実占投入していないので何とも言えませんが、純粋な占い道具としてオラクル・ベリーヌ非常に興味深いツールです。
神意を伺ってこその卜占、純粋な占いだと思います。
人意に寄り添う現代の占いはどちらかと言えばカウンセリングに近い傾向があるでしょう。
占術研究家の伊泉龍一氏も著書の中でこんな風に語っています。
…占い師が行うタロット占い自体も、「未来を当てる」という意味での占いというよりも、なにやらカードの絵を手がかりに「今」の心の悩みの相談に答えを見つけてあげるというカウンセリングらしきスタイルをとることも珍しくはないようだ。
出典:タロット大全 ―歴史から図像まで 伊泉龍一・著
ここでは割愛しますが、本気で神様の意志を伺うという意味ではなく、心理的ツールとしての神託にはそれなりの効用があります。
迷った時には賽を投げよ、と言いますが…
サイコロやコインでは味気ないからカードを並べてみる、というのが本来の占いかも知れません。
そう、占いとは決断のツールでした。
決断が未来を決める、その故に未来を読み解くツールだと曲解されていった歴史も少なからずあるのではないでしょうか。
占い嫌いを自認する人も、そんな感じで占い道具を使っていただくと面白いと思いますよ。
覚悟を決める手助けになるかも知れません。
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